カプセルホテルはもう飽和?先にやれば他社と圧倒的に差をつけられる経費削減方法!

カプセルホテルは通常のホテルより電気代がかかる?!

1979年に大阪で産まれたカプセルホテル、近年はものすごい勢いで建設ラッシュが続いていますね!特にパチンコ店を営んでいらっしゃった方や跡地で大きい箱を持っているので、さらなるチェーン展開などその勢いには驚かされております。

筆者の原島も出張=カプセルホテルしか泊まりません!安い、いつでもお風呂入れる、ご飯は美味しい、など盛り沢山で、簡易宿泊なのに個室パーテーションの部屋なども増えて来てます。本当に最高です!(笑)

 

 

 

さて、そんなカプセルホテルですが、ビジネスホテルと比べて初期投資も安く、営業経費としても人件費・販管費・消耗品費とビジネスホテルより安くできていると思います。ですが、簡易宿泊のカプセルホテル故に高くなってしまう経費もあります。

光熱費がホテルより高くなる場合がある

カプセルホテルの水道光熱費の割合は経費率約15%と、最近のビジネスホテルと比較するとやや高めになってしまう傾向があります。

もちろん水道光熱費ですので、サウナや風呂などの浴場で使用される部分も含まれてはいますが、除いても光熱費はビジネスホテルと比べ高いです。

というのは、カプセルホテル故にカプセル部分やトイレ、ロッカールームなど全てが“共用部”となってしまうからです。ビジネスホテルでは各部屋でトイレ、ロッカーにあたる部分など全てが賄えますが、カプセルホテルではトイレ、ロッカーなど全て共同スペースとなります。その分、いつ使用されるかわからないので24時間稼働させていなければならなく、人がいないときでも電気など消費し続けなければなりません。

ロッカールームなどは宿泊客以外にサウナ利用客もいるため、基本24時間稼働で電力も消費し続けなければなりません。

 

 

 

ビジネスホテルの光熱費対策

ビジネスホテルは当然、宿泊客がメインとなっており、その滞在時間も短いことから光熱費は比較的短時間で済みます。また、利用されたことがある方ならお解りだと思いますが、ルームキーが電気使用の鍵となっているところがほとんどです。部屋に入ってルームキーを差し込む口がありますよね?あれです。

ルームキーを差し込むと電気の使用が可能となり、エアコン・照明・冷蔵庫など全てが使用できる仕組みです。当然部屋を一時的に空ける時や退出時などルームキーを抜くと電気使用が停止します。これにより、部屋を使用していない時は電気を使わない仕組みが出来上がっています。しっかりとした節電ですね。また、フロアの廊下などは自動点灯照明となっており、人がいない時は消える仕組みになっています。

ルームキーのストラップを差し込むと電気が使用可能になる仕組みで光熱費対策を施している。

 

 

 

 

カプセルホテルの光熱費対策はどうするべきか?

一方のカプセルホテルの光熱費対策、一体どうすれば削減できるのでしょうか。24時間稼働させなければならない共用部のみの館内、照明も空調も常に使用されています。

恐らく多くのカプセルホテル経営者の方々はローコストの初期投資、宿泊のみならずサウナ客や飲食での収益、客回転もいい、インバウンド効果で外国の方やビジネスホテルの宿泊代高騰で日本のサラリーマンも増えてるから“仕方ない”と思われていることでしょう。

まだまだ需要が伸びているカプセルホテルなので、仕方ないで経営は伸びていきますが、今からしっかりと施しておいて飽和した時に払わなくてもいい電気代を払わなかったおかげで差をつけることができてたとしたらどうですか?

今から施すべきです!光熱費を削減する方法はあります!

カプセルホテルの光熱費を削減する5つの方法

①施設内の電化製品は省エネタイプのものに

施設内の冷蔵庫・ドライヤーなどの電化製品は省エネタイプの製品に取り換えるという方法があります。1つ1つの消費電力は小さくてもはやり台数が多いですので、塵も積もればランニングコストを長期的に考えた結果、電気代を節約することも可能なのです。

 

 

②共用部廊下、トイレ等の照明を自動調光に

深夜時間帯での廊下、トイレは利用する方も限られます。常に照明をつけっぱなしするよりコストはかかりますが人感センサー付きの自動調光式照明に切り替えると無駄を省けます。

さらに廊下などの共用部分でも単に照明を省くだけではなく、見栄えの良さも考慮しなければなりません。廊下が無機質な印象だと顧客満足度に影響する可能性も出てきます。LEDなどのエコ機能に優れた照明の導入はもちろんですが、明るすぎず暗すぎない秀逸な視覚効果も必要です節電効果のためには、昼間の照明の明るさを一定程度落とす必要があります。

 

③トイレの温水便座を時間別タイマーに

意外と大きな効果が出るのがトイレの温水便座をタイマー設定して節電するもの。最近ではスケジュール学習節電機能などを搭載した温水便座も発売されていますが、一番効果的なのは、複数ある個室トイレの場合、ウォシュレットありと無しを分けてしまい、ウォシュレット使用を半分に減らすというもの。ウォシュレットを嫌う方はウォシュレット自体が汚いなどと嫌がる方も多いですので、無い個室というのは逆にアピールもできます。

また、約6,500円がウォシュレットの年間電気代として計算した場合、10台ウォシュレット無し個室を作ればそれだけで年間65,000円程度の電気代削減となります。

季節・時間を見て電源のON/OFFをされるとさらに効果的です。

 

④浴室脱衣所の湿度管理

温度ではなく湿度です。これを実施するとお客様の快適性はもちろんのこと電気代も削減できます。特に脱衣所は常に湿度が高い状態です。湿度が高いとエアコンの温度設定を下げていたとしても人間は涼しく感じません。不快指数が上がります。

下記表を参考に脱衣所に除湿器を配置して湿度管理をするとエアコンの温度設定を上げることができますので、快適に過ごせ、電気代を抑えることができます。

※クリックでPDFファイルが表示されます

 

⑤空調(エアコン)の省エネ制御

④の湿度管理をされた上で、エアコンの省エネ制御をすると非常に効果的です。カプセルホテルの電気使用の約半分が空調で占めます。温浴と空調などはガスで賄っている施設もありますが、空調は電気というカプセルホテルも多いです。その場合には動きすぎを防止する観点から空調の省エネ制御をかけられると電気代の大幅削減に繋がります。

 

弊社の空調制御機器「エコミラ®」であれば空調を止めることなく制御が可能ですので、ぜひお声がけください。その他のアドバイスもさせて頂きます!

 

まとめ

5つの光熱費削減方法をご紹介しましたが、まだまだ節電ができる部分は多くあります。ですが、注意しなければならないのが、管理者がスタッフを動かして節電の徹底を図ることです。結果的に一定の効果は得られるかもしれませんが、節電を押し付けられているような印象をお客様が抱いてしまうと、それまで懇意にしてくれたリピーターの客足さえも次第に遠のいてしまうリスクがあります。

また人材不足の影響で節電できなかったなど今後は益々出てくると思われますので、出来る限り自動での節電を進めていかれると効果的な節電ができます。未来を見据えて備えていきましょう。

このコラムを執筆した人:
原島 健司
カプセルホテル