コロナショックでの経費削減はまず人件費って本当?

コロナショックで見直される経費

このコラムを作成した5/11現在、米国の4月失業率が発表されましたが、失業率は前月の3倍余りとなる14.7%という、過去10年間の景気拡大で増加した分をほぼ帳消しにした、多くの米国民にとって壊滅的な統計となってしまいました。

日本も他人事ではなく、現段階では4月の完全失業率等の発表はされていませんが、長引けばその数40万人とも20万人とも言われています。

5/12 追記)地域ごとに徐々に緊急事態宣言は解除される見通しとのことですが、完全な経済回復はまだまだ数ヶ月先のことと思われます。

コロナショックで経費削減を余儀なくされている企業がほとんどです。確かに人件費が一番ウエイトを占めていますので経費削減という部分では非常に早く、効果も大きいです。ですが、本当に最初から手を付けていいのでしょうか。

”人材”と”人財”

人材と人財、よく目にする言葉ですが、この意味をしっかりと理解されている人は少ないかと思います。企業もしかりです。

本来では以下の意味と違いがあります。

「人材」…才能があり、役に立つ人。有能な人物。人才。
人材とは、そもそも会社にとって必要な存在であることがわかります。また、「材」には「才能」という意味もあり、人材の意味にも反映されています。実務を適切に処理できる実力がある人を表しているのです。英語では「Human resource」と表記されます。(MSーJapanより抜粋)

「人財」…人財とは、人は会社の経営資源である財産であるという意味を持つ言葉です。会社にとって利益を生み出す存在であること、また、会社がその人に投資した場合に発生する利益まで含めていると考えられています。英語に訳すと「Human capital」という言葉であり、お金の意味合いが強いです。現在では、人は会社にとって宝(財宝)であるという意味を込めて人財という書き方をあえて使う経営者もいます。(MSーJapanより抜粋)

どちらも会社にとって大切な人であることを表しています。ですが、人材という表記は、材が「材料」という意味にも見えるので、人は会社に取って材料のように使い捨ての存在という間違った意味合いで使われる場合があります。その為、人材よりも人財という書き方に価値があると思われることが多いです。

人材と間違った感覚ですと、経費削減も人件費から着手したほうが効果が大きく、一時的に資金的に余裕ができて決算内容もよくなる、削減という意味では手っ取り早いという考えにも至ってしまいます。

人の問題は一筋縄ではない

では、経費削減をするために人件費から削ってしまうことは本当に効果が大きく、削減という意味では手っ取り早いのでしょうか?

答えは=NOです。

このご時世、人件費を削るという選択肢には様々な大きなリスクが待ち構えています。一筋縄ではいきません。

たしかに人件費の削減を行えば、利益も上がります。効果が大きく見えます。ですが、それは一時だけであり、社員の給料を下げてしまうと、長期的に見て会社の業績を下げることになります。

今は緊急だから一時的に、と思うのも同じです。一度手を付けてしまったら同じことです。

当然、優秀な社員の離職率も高くなり、そのうち集まりづらくもなってしまいいます。いいことはありません。

経費削減はどこから?

では経費削減はどこからするべきでしょうか。

効果が大きく、簡単なのは固定費と思っている経費の見直しが一番です。そこで一番簡単に落とせるのは「電気代」です。一見、電気代は固定費と捉えがちで、さらにもう落とし切ったからこれ以上は無理、と捉えている方も少なくありません。

また、電気代を落とすのは怖い、落とせたとしても無理して落とす機械ばかりだから影響が出る、などといったことも思われると思います。ですが、年々技術の進化、仕組みの進化などで今や単価も落とせ、無理しない形で機械で安心して落とすことができます。

電気代の削減だけで年間200万円、1000万円も削減できた企業もあります。

ムダな電気代から落とす!

恐らくこのコラムを読まれている方は経費削減を常に意識されていて、電気代の削減にも積極的に取り組まれていることと思いますが、ダメでもともとと思って改めて見直してみませんか?

電気代を落とすには2通りあります。

「単価を下げる」

「電力量を下げる」

弊社なら”2ステップ電気代削減法”という2段階で電気代を下げる方式を取っています。まずは、138社の新電力会社から最も安い電力単価を掲示する会社をご提案します。そして、2ステップ目で「エコミラ®」という、大体の施設で電気代の半分以上を占める”空調(エアコン)”の電気代を下げて電気量を削減します。特許技術を取得しているので、エアコンを止めずに削減が可能です。

まとめ

コロナショックで訪れている経済危機、収入が無い状況、先行きが不透明な状況、様々な状況が交錯している今、企業は生き残るために経費の削減を余儀なくされていることと思います。一番注目されてしまう人件費、下げてしまえば長期的に見て逆に会社の業績を下げることになります。一時的にとしても今後に影響します。

逆に電気代を下げることは非常に簡単です。技術や仕組みが進化している今、もううちの会社はやってるからこれ以上無理と思ってもさらに削減できる可能性が大きくあります。

人件費に着手してしまい、後戻りできなくなる前に簡単にできることから改めてもう一度見直してみてください。