車のエアコンをつけると、本当に燃費が落ちるのか?

「A/C」ボタンを押すと・・・

僕が子供のころ、車に乗っていると、運転している父が、「エアコンつけたら燃費が悪くなるから、エアコン切って窓開けるわ」ってよく言ってました。皆さんは聞いたことがありませんか?僕は、エアコンは電気で動いてるのに、なんで、ガソリンで動いている車の燃費が悪くなるのか理解できませんでした。

しかし、大人になって勉強してやっとわかりました。車以外で使っているエアコンは、当然のことながら電気で動いているのですが、車の場合はエンジンの回転を利用して、冷媒を送るコンプレッサーを回しているのです!

なのでエアコンをつけると、エンジンの回転動力が、コンプレッサーに接続されて、コンプレッサーを動かしています。コンプレッサーを動かすには、大きなパワーが必要なので、車のバッテリーだけではそのパワーを生み出せないからです。一般社団法人日本自動車工業会が発行する小冊子によると、「「A/C」ボタンをONにしていると、1割以上も燃費が悪化します」と書かれています。そういえば、エアコンをつけた途端にエンジン音が少し変わっていたなぁって、今頃になってかすかではありますが、思い出しました。

 

暖房の場合はどなるの?

車のエアコンの暖房は、エンジンの熱を使って温めているため、コンプレッサーは動かしていません。なので始動時エンジンが温まる迄、なかなか暖かくならないんですね。そういうわけで、冬は暖房をつけていても燃費は悪くなりません。車の「A/C」ボタンを押すとコンプレッサーが動き出すので、冬場は窓が曇った時だけ「A/C」ボタンを押すことを進めます。冬もACを押したままにすると、常にコンプレッサーが動くので、燃費は悪くなります。

 

車の燃費をよくするには?

夏場は、車に乗る前に窓を開けて、なるべく車内温度を下げてから「A/C」ボタンを押すと、社内温度のセンサーがはたらき、コンプレッサーはあまり強く回りません。何故なら車内が暑ければ暑いほど、エアコンは早く冷やそうと判断し、コンプレッサーは強く動くからです。冬場は窓が曇った時だけ、「A/C」ボタンを押して曇りを取りましょう。

これが、車の燃費をよくする一つの方法です。

 

 

このコラムを執筆した人:
網島 弘幸(あみじま ひろゆき)
カーディーラー