第6次エネルギー基本計画が閣議決定されました

COP26を目前にして、新しいエネルギー基本計画が閣議決定されました。この中で何度もディマンドリスポンスの活用がうたわれています。

(5)再生可能エネルギーの主力電源への取組

③-(a)再生可能エネルギー大量導入に向けた系統制約への対応

上位系統の容量制約の対策に向けて、ディマンドリスポンス等、同地域内の分散型エネルギーリソースの有効活用を進める。(56ページ)

③-(b)自然変動電源の出力変動への対応

再生可能エネルギーの出力制御量を最大限低減、効率化するため、連系線の増強等による地域間の融通やディマンドリスポンスの活用促進(57ページ)

(11)エネルギーシステム改革の更なる推進

①-(a)供給力確保のための強化策及び枠組の検討

電源への新規投資が停滞する中、当面は、供給力や調整力を火力発電で賄う必要があるものの、将来的には、水素・アンモニア・CCUS/カーボンリサイクル・水力・地熱・蓄電池・ディマンドリスポンスといった脱炭素電源等により、供給力や調整力を確保する必要があり、電源の建設に係るリードタイムも踏まえると、足下から新規投資を促していくことが重要である(95ページ)

(12)国際協調と国際競争

①カーボンニュートラルに向けた米欧等先進国との間での連携・協力

電力系統最適化、ディマンドリスポンス、スマートグリッド、再生可能エネルギー・省エネルギーに関連する気候変動・環境に配慮・適応したインフラの整備・活用の推進(102ページ)

このように、ディマンドリスポンスは、世界にとって地球温暖化防止に欠かせない手法になっています。詳細は、下記リンクにてご覧ください。

第6次エネルギー基本計画(令和3年10月)(全128ページ)

 

このコラムを執筆した人:
網島 弘幸