VPP(仮想発電所)の経済的メリット
今までのDERは、普及の段階で太陽光発電等を設置することで電気基本料金の削減や、生んだ電気の売電等で、個別ユーザーへの経済的メリットをもたらしてきました。VPPとは、アグリケーターと呼ばれる仲介者を介して複数のDER(分散型エネルギー資源)を集め、あたかも一つの発電所と同じような機能を提供することで、参画ユーザーに経済的メリットをもたらす考え方です。
アグリケーターとは?
アグリケーターは、電気の供給量が不足すれば、参画ユーザーが所有する電気機器(エアコン等)を抑制したり、逆に電気が余れば電気機器を動かして電気を消費して、蓄電池に電気をためたりします。これらは全て、アグリケーターからの指令で行われます。このような機能を持つVPPは、太陽光発電などを出力抑制せずに使い切るための仕組みとしても有効です。
自然変動電源(VRE)の弊害
太陽光や風力発電などの自然変動電源(VRE)の拡大は、出力の変動が大きく、電気の安定供給の大きな障害になりえます。しかし余剰電力を時間帯によって蓄電池にためたり、系統側へ出力する使い方が可能であれば、送配電事業者の指令に従って調整力として使うこともできます。2016年から始まったVPPの実証事業には、大手電力会社や新電力の会社、そのほかの電気事業者も研究・検討をしていて、エコミラも、空調の制御をデマンドレスポンス対応にしているので、現在様々な分野の企業から注目をされています。
以上でVPPの説明を終わります。何かご質問等ございましたら、ホームページのお問合せよりお問い合わせください。
下記、おさらいのためリンクを張っておきます。
「日本一わかりやすいVPP ② 分散型エネルギー資源とは?」