日本一わかりやすいVPP 概要
VPPを理解するには、少し予備知識が必要です。このコラムを読んでいただいた方にお役にたてれば幸いです。ここでは、ありきたりなVPPの説明ではなく、もう少し深堀りして、わかりやすく以下の順番で説明します。
① 概要
② 分散型エネルギー資源とは?
③ 分散型エネルギー資源の可能性とは?
④ デマンドレスポンスとは?
⑤ VPPとは?
今回は、概要を説明します。
VPP(仮想発電所)とは、あたかも発電所が需要家(ユーザー)が使う電力量に合わせて発電するかのように、ユーザーが発電所の発電量に合わせて電力を調整することです。
なぜVPPができるようになったのか
なぜ、VPPができるようになったかというと、ユーザー側で使われるものであった蓄電池や電気自動車をはじめとする電気機器を資源に変えることができるようになったからです。それらの資源を分散型エネルギー資源といいます。需給ひっ迫時(発電量が消費電力に対して、余裕がなくなった時)にユーザーの使用を抑えて需給バランスを安定させるデマンドレスポンス(DR)は、2017年度からすでに制度として調整力の仕組みの一つに組み込まれ、2018年1月には実際に発動され、停電を未然に防ぐことができました。
デジタル技術の進化
このようにデジタル技術や、通信技術の発達により、エネルギーシステムそのものに大きな革新をもたらし、ビジネスとしても有望であると考えられ、その動向に注目が集まっています。
次回は、