次のステップへの期待
2024年11月、COP29は年間3,000億ドルの気候資金を途上国に提供することで合意し、注目を集めました。この資金は気候変動に適応し、再生可能エネルギーへの移行を支援する重要なステップです。しかし、過去の支援目標が十分に達成されなかった事実を考えると、今回の約束が実行されるかには懸念が残ります。
一方で、化石燃料削減に関する具体的な行動計画が不在である点も課題です。産油国の抵抗により「段階的削減」にとどまったことで、再生可能エネルギーへの移行が遅れる可能性があります。
COP29は重要な一歩ではあるものの、十分ではありません。資金の透明性と効果的な運用、化石燃料からの脱却に向けた具体策が求められます。COP30ではこれらの課題を解決し、気候危機に立ち向かう真の行動が期待されます。今こそ、迅速かつ協力的な対応が必要です。
