クリーンな社会を考えると、見えてくるものとは?

クリーンな社会を目指して

再生可能エネルギーのみで、日本の消費電力を賄うことができれば、クリーンな社会は実現できます。温室効果ガスを排出しないので、京都議定書で定めた温室効果ガスの削減も可能です。いいことずくめなのですが、果たして現在の技術で、実現可能なのでしょうか?

再生可能エネルギーとは?

「絶えず資源が補充されて枯渇することのないエネルギー」、「利用する以上の速度で自然に再生するエネルギー」という意味です。例として、太陽光、太陽熱、水力、風力、地熱、波力、温度差、バイオマスなどが挙げられます。

出典:ウィキペディア

日本の再生可能エネルギー

日本では、9,000kWhの電力量が必要です。その内再生可能エネルギーの割合は、2017年で、水力発電の3.5%を除くと、7.6%です。2016年と比べると0.6%しか増えていないことをみると、なかなか今の技術での、普及は難しいのではないかと言われています。

出典:資源エネルギー庁

太陽光発電の特長

再生可能エネルギーの一つ、太陽光発電の特長として、日中の晴れた日しか発電できないことがあります。しかし私達の生活には、雨や曇りの日も、晴れの夜も電気が必要です。太陽光発電は、安定した電気を供給するのが難しいことがわかりますよね。水力発電は、ダムで発電するのですが、ダムの建設はムダな公共事業としてみられているので、簡単に増やすことは出来ないでしょう。

クリーンな社会に向けて

それでは、クリーンエネルギーは不可能なのでしょうか?現状不可能であっても、今後の技術の進歩で可能になるかもしれません。しかし、電気を使う分だけ発電することばかり考えるのではなく、使う側があまり電気を使わなくていいように、省エネを考えることが、クリーンな社会に向けての第一歩ではないでしょうか。

このコラムを執筆した人:
網島弘幸