「ヒアリ」増殖中!省エネ必須が遅れている!

人間がもたらす変化で「ヒアリ」が増殖中

人間を襲うこともある危険なアリの外来種「ヒアリ」が、世界的に増殖しています。貨物コンテナとともに日本にも“上陸”するケースがあるヒアリは、昆虫全般が生息地の破壊や気候変動といった人間がもたらす変化で数を減らすなか、なぜか勢力を拡大しています。さらに最近では泳いで上陸するケースが出ています。人間被害を防ぐためにも省エネをし、少しでも地球温暖化を防いで防衛したいところです。

温暖化で生息地を北へと拡大

ヒアリにとっては、生物全般の数が大きく減っていることは恩恵となっているようで、ヒアリはほかの生物が姿を消したあとの生態系のすき間を埋めるのが得意なのだそうです。ほかの昆虫たちがゆっくりと消えていった地域でコロニーを築いたり、洪水のような大災害の直後に大繁殖したり、人間による一般的な土地整備のような規模の小さな混乱が起きたあとで縄張りを広げたりできるそうで、万能です。もともと高温多湿の環境を好むヒアリは、スプリンクラーや水路の周囲に巣をつくることで乾燥した気候にも対応でき、人間がもたらす気候変動によって世界の気温が上がり、ハリケーンや山火事が激化するなか、ヒアリたちはそうした環境をかえって恩恵にしています。こうしてヒアリの生息地は北へ、そして米国では西へも着実に広がっているそうです。

米国地質調査所によると、「ヒアリは地球規模の問題を示す兆候のひとつです」と語っています。その問題とは「生物学的均質化」。これは、ひとつの外来種が在来種よりも優位に立ち、在来種の資源を奪うことによって起きる状況を表す言葉だそうで、私たちが招いた結果と言えるでしょう。

泳ぐヒアリの大群が人間を襲う

ヒアリの行動で最も有名なのは、水に浮く「いかだ」のような塊をつくるという恐ろしい習性だそうで、こうした習性があるので、ハリケーンのなかでも移動できるようです。2017年8月にテキサス州を襲った大型ハリケーン「ハーヴィー」の際にも、ヒアリは働きアリの手足にある吸着盤を使ってつながり合い、いくつものいかだを形成して生き延びたことが確認されています。洪水の被害を受けた人が運悪くこの移動式コロニーに出くわすと、ヒアリの攻撃を受け、場合によっては死に至るような危険な状況に。Twitterには、「オースティンの近くで洪水が起きたとき、ゴルフボールくらいの大きさの集団がぼくの足に這い上がってきた」というコメントが、動画とともに投稿されていました。アメリカでは毎年1,400万人近くがヒアリに刺され、入院するケースも。約半数の人がヒアリに刺されたあとに何らかのアレルギー反応を示し、1パーセント前後の人には重篤な全身症状が出る危険があるそうです。記事によると、ヒアリの増加が世界にもたらす損失は、医療費だけにとどまらない。人間のほか、家屋や電線、電話線、農業などの損害は少なくとも年間67億ドル(7,350億円)にも達する。この数字は、推定が容易な損害だけを捉えたものだ。と伝えられていました。

新たな生息地が日本も

ヒアリによる新たな生息地の征服はいまも続いており、その拡大範囲に関する科学者たちの推定は何度も覆されています。アメリカ地質調査所は、「振り返って見れば、これは人間が謙虚になるべきだという教訓なのだと思います」と語っています。温暖化が進むなか、日本も危険にさらされ始めています。地球温暖化は皆が意識をして取り組まなければならない問題、その中で省エネは1人1人が考え行動しなければどうにもならない最重要課題です。日本、世界の未来は私たちが作らねばならないのですから、今できることを最大限していきましょう!

勘違いで省エネが進んでいない現状

日本では省エネという言葉が独り歩きしすぎて勘違いされている方が多い状況で残念です。というのは、今流行りの新電力契約への切替を省エネと思われている方が多くいます。当然、電気代の削減であれば新電力への切替で単価は落とすことができるので電気代は下がります。ですが、そもそもの電気“量”は減らすことができないので、省エネとは言えません。この量を減らさなければ根本的に解決できません。ヒアリがどんどん近づいてくる前に早急な意識改革が必要です。具体的に省エネする方法などは、ぜひご質問をお寄せください。できる限りお答えしていきますね。

このコラムを執筆した人:
営業部 原島健司