馬力
ばりき

室外機形式を見れば、馬力が分かります。

室外機の型番を見れば、その室外機がどれくらいの能力(馬力)か、がわかります。 エアコンの能力とは、部屋を暖めたり冷やしたりする能力のことを言います。暖房の場合、簡単に言うと、「単位時間当たりに、その室内をどれだけ暖めることができるのか」を示した数値となります。 その数値の中央値(最少と最大の中間値)を定格暖房能力といいます。当然その値が大きければ大きいほど、早く暖めることができます。 下記、定格暖房能力が28kWの室外機の型番の例です。

東芝 MMY-MAP2801HZ
三菱電機 MPUZ-ERP280KA2
日立 RAS-AP280DS5
ダイキン RQYP280C
SANYO SPW-CHJ280S
パナソニック PA-P280U6HD

定格暖房能力が28kWの室外機の型番には、能力の10倍280という数値が入っています。ちなみに定格暖房能力が28kWのエアコンは、おおよそ200㎡(約60坪)の部屋を暖めることができます。 エアコンが出始めの時は、部屋の広さに対してどれくらいのエアコンが必要かを簡易的に計算していました。 その計算式が、部屋の広さ(㎡)x 0.14(定数)=定格暖房能力(kW)でした。なので、例えば100㎡であれば、100×0.14=14kWの定格暖房能力のエアコンが必要となります。そして、この定格能力を馬力という単位で呼ぶことが多いです。それが下記の対応表となります。280=10馬力と覚えておけば便利ですね。

定格暖房能力 馬力
4.0kW  1.5馬力
4.5kW  1.8馬力
5.0kW  2馬力
5.6kW  2.3馬力
6.3kW  2.5馬力
8.0kW  3馬力
11.2kW  4馬力
14.0kW  5馬力
16.0kW  6馬力
22.4kW  8馬力
28.0kW  10馬力
56.0kW  20馬力


 暖房の定格能力=おおよそ冷房の最大能力なので、冷房の最大能力を見れば、そのエアコンの定格能力が分かります。しかし、設置する部屋の熱源によってこの0.14という定数は、0.35くらいまで余裕をもって多く取ることがあります。 現在では、様々な部屋の条件を入力して、熱負荷の計算をしてエアコンの能力を決めています。