アップサイジングコンセプト
アップサイジングコンセプト

アップサイジングコンセプトとは、自動車においてエンジンの排気量を大きくすることです。2000年代後半から自動車業界を席巻してきたダウンサイジングコンセプトの対義語に近い概念で、その点ではライトサイジングコンセプトに近いといえます。ただしアップサイジングは燃費性能の向上を目的としたもの以外も含め、エンジンサイズ拡大の全般を指します。ダウンサイジングコンセプトは、排気量を小さくすることで燃費を向上させるというものです。しかし、近年ではダウンサイジングコンセプトによる燃費向上効果が鈍化してきたことや、排気量の小ささによる加速力不足などの問題が指摘されるようになっています。アップサイジングコンセプトは、このような問題を解決するために提唱されたものです。アップサイジングコンセプトでは、排気量を大きくすることで出力とトルクを向上させ、加速力不足を解消します。また、燃費向上のために燃費性能に優れたエンジンを採用したり、軽量化を図ったりすることで、燃費性能の向上も図ります。アップサイジングコンセプトは、まだ導入が始まったばかりの概念ですが、今後は多くの自動車メーカーに採用されていくことが予想されます。