炭素換算量
炭素のCO2換算量 = 炭素の質量 × 3.67

炭素換算とは、様々な物質や活動に含まれる温室効果ガスの排出量を、その物質や活動から放出される二酸化炭素 (CO2) の排出量と換算することで、排出量を単一の指標で比較可能にするための計算方法です。例えば、メタン (CH4) や一酸化窒素 (N2O) などは、CO2 よりも温室効果が高いため、同じ量の排出でもより強い温室効果を引き起こします。このため、温室効果ガスの排出量を比較する場合には、CO2 換算量に変換することが一般的に行われます。炭素換算の計算には、各温室効果ガスの温室効果係数と呼ばれる係数を用いて、CO2 換算量に変換することが一般的に行われます。温室効果係数は、各ガスの大気中に存在する期間や温室効果の強さなどを考慮した上で算出され、国際的に標準化されています。

炭素をCO2換算する場合は、以下の式を用います。

炭素のCO2換算量 = 炭素の質量 × 3.67

ここで、3.67は炭素の分子量(12)と、炭素が1分子あたり結合する酸素の分子量(32)から導かれる係数です。つまり、炭素1kgにつき、CO2に換算すると3.67kgに相当するということになります。例えば、1トンの炭素のCO2換算量を計算する場合は、以下のようになります。

炭素のCO2換算量 = 1トン × 3.67 = 3.67トン

したがって、1トンの炭素は3.67トンのCO2に換算されます。